図138 披裂軟骨内転術の際の皮膚切開線 (左側の場合)
図139 甲状軟骨後縁を出すため, 甲状咽頭筋の切断剥離を行なう (右側).
図140 甲状軟骨内側面を軟骨膜下に剥離, 輪状甲状関節 (1) を外す (右側).
図141 右側手術図 1. 梨状窩の粘膜を上方にめくり上げる. 2. 声帯レベル (2) に筋突起 (3) はある. 4. 後筋.
図142 筋突起位置確認には指で隆起をふれてみる (右側).
図143 左側手術図 A : 甲状軟骨, B : 輪状軟骨の輪状甲状関節面, C : 輪状軟骨の側面と後面との稜線状の凹み, D : 筋突起, E : 後筋, F : 梨状窩粘膜を挙上した所, G : 側筋, H : 反回神経 (内転運動を支配する枝)
図144 輪状軟骨を後上左より見る. B から C を伝わって輪状披裂関節 D に達する.
図145 輪状披裂関節腔内に入るため後筋起始部に小切開を加える. (切開なしに入る事も出来る.) 右側
図146 輪状披裂関節を開いた所. 白い光沢のある関節面が現れ, 同関節が確認される.
図147 筋突起に糸をかける時は, なるべく周囲の軟部組織も含めて大きく糸をかける.
図148 念のため糸 (3-0 ナイロン) は通常2本かける. 1本は主に側筋起始部 (2) にかける.
図149 糸をかける位置により声帯内転度は異なる. 通常は A 附近に 2 本かけるが, 内転を強調したい時はB近くにも1本かける. (輪状軟骨, 披裂軟骨を上から見た所)
図150 筋突起附近にかけた糸2本は一旦そこで結び甲状軟骨翼へ出し結ぶ. あまり強く引いて結ぶと圧迫性 R 型嗄声になる. 図のエリコンのまくらは, あまり大きな力がかからぬので通常不要である.