喉頭機能外科 : V 喉頭機能外科に必要な解剖 : B 披裂軟骨運動の筋シミュレーションによる解析 : 2 筋突起の変位
: V-B-1 筋突起を側筋方向に牽引した場合の声帯突起の変位
: VI 喉頭の機能外科


V-B-2 筋突起の変位

種々実験条件 (後筋力, 輪状甲状軟骨間牽引力) のもとでの側筋 60gr 負荷した場合の筋突起の変位は 2.10〜3.60mm の範囲にあった.


【まとめ】

人工筋肉により声帯内転運動を起こさしめんとする計画の基礎実験である.

  1. 後筋力がなければ, 側筋力 30〜40gr で声帯は正中繰まで内転する. ある程度の後筋トーヌスを考えると声帯の正中線までへの内転には 50gr 程度以上の力が必要であろう.
  2. 筋突起にかけた側筋方向の牽引力で声帯を内転させると声帯突起は弧を画かず横に直線的に変位 (内転) し下方変位 (depression) は著しい.

喉頭機能外科 : V 喉頭機能外科に必要な解剖 : B 披裂軟骨運動の筋シミュレーションによる解析 : 2 筋突起の変位
: V-B-1 筋突起を側筋方向に牽引した場合の声帯突起の変位
: VI 喉頭の機能外科


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Last update: March 12, 1999