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宿題報告
喉頭の機能外科
−とくに経皮的アプローチについて−

京都大学医学部耳鼻咽喉科学教室
一色信彦

第78回日本耳鼻咽喉科学会総会
(1977年5月21日, 福岡)

協同研究者

北嶋和智田辺正博
児島久剛張田裕川野通夫

平本道昭石川知子

丘村熙 (愛媛大学助教授)
澤田正樹 (高知市民病院医長)

石坂謙三 (電通大教授)
田畑孝一 (京都産大助教授)
秋山太一郎 (高研所長)
後藤敏行 (松下電器, 音響研究所, 部長)
D. Broad (SCRL, Santa Barbara)
R. Baken (Columbia Univ., New York)

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目次


I. 緒言

II. 発声のメカニズム

  1. 声帯の2質量モデル

III. 発声障害のメカニズム

  1. 声門閉鎖不全
  2. 声帯緊張不均衡
  3. 声帯質量不均衡
  4. 声帯粘膜の移動性
  5. 声門における乱流雑音
  6. 声帯の減衰率 (damping ratio) などについて
  7. 嗄声を来す要因まとめ

IV. 発声障害検査診断法

  1. 検査法
    1. 喉頭原音 (声門波)
    2. 発声時気流測定法
    3. 声の能率
    4. 最長持続発声時間の測定
    5. 音声の分析
    6. 喉頭鏡検査
    7. 喉頭の断層撮影
    8. 喉頭のマニュアルテスト
    9. 前筋麻酔テスト
    10. 喉頭の EMG
  2. 嗄声要因の診断法
    1. 声門閉鎖不全
    2. 声帯物性
    3. 左右声帯の不均衡

V. 喉頭機能外科に必要な解剖

  1. 喉頭とくに軟骨の計測
    1. 声帯前連合ならびに声帯の甲状軟骨への投影
    2. 甲状軟骨の彎曲度, 大きさ
    3. 声帯の長さとその変化度
    4. 甲状軟骨と輪状軟骨との関係
    5. 披裂軟骨筋突起
    6. 輪状披裂関節と披裂軟骨
    7. 喉頭の非対称性
  2. 披裂軟骨運動の筋シミュレーションによる解析
    1. 筋突起を側筋方向に牽引した場合の声帯突起の変位
    2. 筋突起の変位

VI. 喉頭の機能外科

  1. 甲状軟骨形成術を考案した契機
  2. 声帯内方移動術
    1. 甲状軟骨形成術I型−側方圧迫
    2. 披裂軟骨内転術
  3. 声帯外方移動術
  4. 声帯緊張弛緩術
    1. 変声障害
    2. 過緊張性音声障害
  5. 声帯緊張術
    1. 輪状甲状軟骨接近術
    2. 甲状軟骨横径拡大術
  6. 複合型
  7. 麻痺声帯再運動化手術
  8. その他の手術経験
    1. 声帯横隔膜症
    2. 仮声帯肥厚
  9. 人工筋の問題

VII. 発声障害における心理的要因

VIII. 結語

補遺

謝辞

参考文献


各種嗄声・術前術後音声など

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Last update: March 15, 1999