入院時全例嚥下スクリーニング導入の効果
概要
超高齢社会に突入した日本において、高齢者の誤嚥や窒息に対する対策は喫緊の課題です。京都大学医学部附属病院では入院される患者さん全員に嚥下に関するアンケートを行い、嚥下障害の可能性のあると判断された患者さんに対して水飲みテストを行っています。
水飲みテストで異常のある患者さんは言語聴覚士による診察、さらには耳鼻咽喉科・頭頸部外科の嚥下外来にて診察を行うようにしています。
これらの方法が誤嚥や窒息を防ぐ効果があるのか、またこの方法がきちんと機能しているのかをきちんと検証し、今後に活かしていく必要があります。そのため、嚥下スクリーニングに関するデータ(年齢、性別、疾患名、リハビリテーションや治療内容おびよその後の経過など)を集積し分析することで、嚥下障害のある患者さんをよりよい方法で見いだすことができるようになると考えています。
研究方法
アンケートで異常と判断された患者さんの過去の診療記録を参照してデータ(年齢、性別、疾患名、リハビリテーションや治療内容おびよその後の経過など)を収集します。患者さんおよびご家族に新たにお願いすることはありません。またこの研究によって新たに加わる診察、検査、治療などはありません。
研究対象の方への影響・個人情報の管理
この研究の対象となる患者さんへの直接的な影響はありません。個人情報は京都大学大学院医学研究科・医学部および医学部附属病院 医の倫理委員会において認められた形式(カルテの項目、検査結果から作成したデータファイルには氏名などは記載せず、At Randomに番号を振る。匿名化番号と個人が特定できる情報との対応表は作成しない。データの取り扱いは研究者および研究協力医師に限定する。)で管理し、研究結果の発表の際に個々の患者さんの情報が公開されることはりません。
研究対象の方への説明
今回の研究に際し、対象の患者さんに研究対象であることは連絡いたしません。研究計画書および研究の方法に関する資料の入手閲覧を希望される方は下記連絡先にご連絡いただければ、他の研究対象者等の個人情報および知的財産の保護等に支障がない範囲で提供いたします。対象からの除外を希望される場合は、下記の連絡先にご連絡をお願いいたします。
研究期間
研究期間は医の倫理委員会の承認から2019年3月31日までとします。
連絡先
京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
北村守正
FAX:075-751-7225
住所:〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
TEL:075-751-4899
E-mail:trans@kuhp.kyoto-u.ac.jp