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嗅神経芽細胞腫に対する内視鏡下経鼻手術の有用性の検討

研究の意義(背景および目的)

嗅神経芽細胞腫は鼻副鼻腔および頭蓋底に生じる悪性腫瘍です。近年、内視鏡下経鼻手術が積極的に用いられるようになり、従来の手術方法に比べて、患者さんの身体的負担は軽減し、治療成績も良好であることが海外の施設から報告されています。本邦でも広く行われつつありますが、本邦からの報告は少数例の症例報告のみで有り、その有用性については明らかにされているとはいえません。

本邦における嗅神経芽細胞腫に対する内視鏡下経鼻手術の有用性を検討するために、京都大学医学部附属病院,大分大学医学部附属病院、三重大学医学部附属病院、熊本大学医学部附属病院、筑波大学附属病院、杏林大学医学部附属病院、千葉大学医学部附属病院、名古屋市立大学医学部附属病院、愛知県がんセンター、日本赤十字社医療センターで内視鏡下経鼻手術を行った嗅神経芽細胞腫の患者さんの診療記録を調べ、病期、病理組織学的所見、予後について調べます。結果をもとに、今後嗅神経芽細胞腫の患者さんのより安全で有効性の高い治療方針の確立に役立てたいと考えています。

研究の方法および対象者に対する依頼事項

過去の診療記録を参照してデータを収集します。患者さんおよびご家族に新たにお願いすることはありません。また、この研究によって新たに加わる診察、検査、治療などはありません。

研究成果

学会発表、論文発表などによって公表します。

個人情報の保護の方法

研究のもとになるデータには個人を特定できる情報(名前や患者 ID)が含まれていますが、個人情報を含まないようにして解析します。個人情報が公表されることはありません。データは、論文化から少なくとも10年以上保管保存しますが、パスワードで管理されているコンピュータに保存し、外部への漏洩をおこさないように最大限の配慮を行います。

研究対象の方への説明

検査・薬剤等の新たな費用負担はありません。

謝礼は支払いません。

この研究の結果は将来の患者さんに対しての検査治療に関わる可能性がありますが、研究対象となる患者さんには直接の利益や不利益はありません。

参加・中途離脱の任意性および不参加・離脱時の医療等の内容 研究対象に含めることに同意できない場合には下記連絡先に連絡をしてください。この研究に参加する・しないによってあなたの治療内容が変わることはありません。

責任者および連絡先

診療内容についてもっと詳しく知りたい方や治療を受けることを希望される方は、下記までお問い合わせください。

京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
中川 隆之(研究責任者)
TEL:075-751-3346
FAX:075-751-7225
e-mail:tnakagawa@ent.kuhp.kyoto-u.ac.jp
住所:〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
TEL:075-751-4899
FAX:075-751-3069
E-mail:trans@kuhp.kyoto-u.ac.jp