第36回日本喉頭科学会 市民公開講座 動画公開
第36回日本喉頭科学会 市民公開講座
2024 年 3 月 8 日(金)17:30~18:30
日本はいまや世界一の高齢社会と言われています。人口全体の高齢化に伴い、発声機能や嚥下機能が低下している高齢の方の数も増え続けています。発声機能の低下は、コミュニケーション能力の低下を来します。「おじいちゃんは声がかすれている。おばあちゃんは難聴で聞こえない。自然と会話しなくなる・・・」というお話を、患者さんのご家族からよく聞きます。一方で、嚥下機能の低下は、窒息や誤嚥性肺炎など、致命的な病気に直結することがあります。高齢者の肺炎の実に 70~90%は誤嚥が原因と言われています。
今回、日本喉頭科学会という、のど専門の学会の一部をつかって、一般の方々を対象に、発声機能の障害、嚥下機能の障害についてのお話をさせていただく機会をいただきました。
司会
岸本誠司(医師、亀田京橋クリニック)
講演者
末廣篤(医師、京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
のどの構造と声が出る仕組みと食べ物を飲み込む仕組みについてわかりやすく解説します。
前川圭子(言語聴覚士、神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
歳をとると声帯にどのような変化が起こってくるのか、また、それを予防するにはどうしたらいいのかについてわかりやすく解説します。
佐藤真理(摂食嚥下障害看護認定看護師、京都大学医学部附属病院)
歳をとるとなぜ誤嚥しやすくなるのか?、誤嚥しにくい食べ物は?、『ゴックン』を鍛えることはできる?、などについてわかりやすく解説します。